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2009-04-09 (Thu)
09012

久々に素敵な本に出会いました。


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昔からですが、私はファンタジーが大好きです。
夢溢れる感じがとても好きで、
読んでるだけでワクワクと希望をくれるお話は、
読み始めると止まらなくていつも最後まで一気に読んでしまいます。

今回久々にそういう本に出会いました。
それが上橋菜穂子著の鼓笛のかなたです。
ファンタジーというと海外作品のイメージが強いのですが、
日本の作品でも良い物はたくさんあります。
でもやっぱり日本の作品にはハリーポッターみたいに
「日常生活の中に魔法が!妖精が!」
という話は少ない。
宗教的・歴史的・文化的など様々な背景が違うからだと思うんですけど…。

そのためか、日本のファンタジーは
「異世界」ネタや「妖精」ネタになることが多く
面白いことは面白いんだけど
現実味に欠けるような作品が多いと思っています。

そんな中でも今回出逢った作品は
本当に日本の歴史と
昔の風景と「人」としての素直な気持ちが
手に取るよう感じられる作品でした。
ファンタジーと御伽噺の合いの子みたいな…。
第51回産経児童出版文化賞<推薦>に選ばれている作品で、
ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
細かいことを書くとネタバレになってしまうので割愛しますが、
私が一番印象に残ったシーンだけご紹介。

それは物語の冒頭。
長年一つの敷地に幽閉されている少年が、
やっと出会えた敷地外の少女。
最初は初めて出会う同年代の子と一緒にいることが楽しくて、
その幸せな時間を手放したくなくて、
彼は自分が出てはいけない敷地から足を踏み出してしまう。
しかし出会ってしばらくしてから、
彼は別れを決断する。
少年は幼心に、自分が訳あって幽閉されていることを理解しているんです。
不満を持ちながらも、自分が背負っているものを受け入れている。
そして、そのまま戒律を破って少女と逢い続けたら、
自分だけではなく少女にも害が及ぶことを少年は察したのです。
そして、少女を守ろうとした。
彼にとって、その少女との決別は、
彼をまた孤独と試練と疑念と闇の日々に引き戻すだけ。
それでも彼は、自分の孤独より彼女の安全を重視して、
彼女に別れを告げるのです。まだ幼い少年なのに。

…なんというか、その潔さに物語初っ端から心打たれてました。
なかなか、できない決断ですよね。
人間どうしても自分を優先しがちだから。
この少年は、本当に凄い。そう思いました。

ちなみにそんな冒頭も好きだけど、ラストもとても好きです。
広がる野原、澄み渡る空、キラキラした川の流れ、桜がハラハラと散る。
そんな幻想的な情景。
幻想的なのに…どこか懐かしい、かつて日本の田舎であれば
どこにでもあった光景が目に浮かぶラストの描写。
それにも、本当に心打たれました。

もし、ファンタジー好きな方がいらしたら、
ぜひ一度手にとって見てはいかがでしょうか?
今春-mi-お奨めNo.1です♪

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